外出自粛の続く今、お買い物などお出かけの際はマスクをされると思いますが、マスク生活で気がついたら肩が凝ったり首が疲れたり頭痛がしたりしていませんか?
マスク一枚はとても軽く、耳に優しいタイプのものや素材も肌馴染みの良いものなどありますが、長時間マスクをし続けていると耳周りの筋肉に負担がかかり、顔や頭部、頸部の筋肉の緊張や血流の悪化にもつながります。
これらの症状を改善するにはどんな方法があるでしょうか。
ツボを使ったセルフケア
ここではツボを使ったセルフケアをご紹介します。
現在、気軽に治療に通うことが難しい状況ですので、おうちで簡単で安全に行える側頭部や耳の周り、首の横側の凝りに効果的なセルフケア方をお伝えします。ツボの場所を探して、指でツボ押ししてみてください。
- 陽池(ようち)手の甲を上にして、手首の曲がるラインの中央のところ
- 外関(がいかん)陽池から指3本分(人差し指、中指、薬指を寄せた幅)上のところ
- 合谷(ごうこく)手の甲を上にして親指と人差し指の骨をたどったV字の中央よりやや人差し指よりで押してみて気持ち良いところ
- 曲池(きょくち)掌を上にして親指のラインをまっすぐ肘の方へ上り、肘を曲げるラインとぶつかるところ
- 手三里(てさんり)曲池から指3本分下のところ
合谷、手三里、曲池は大腸経のツボで、人差し指から手の甲側の親指側を上がり肩の前方から首の左右前面(胸鎖乳突筋の前方)を通って、口の横、反対側の鼻の外側までつながっています。便秘や過敏な腸の調整にも効果的です。
陽池、外関は三焦経のツボで、薬指から手の甲側の中央を上り肩甲骨から首の左右前面(胸鎖乳突筋の後方)を通って、耳の周りを後ろから前へ周り、眉毛の横までつながっています。内臓全体の働きをバランス良く調整する経絡なので免疫力の向上にも効果的です。
片側だけが凝っている方はそちら側だけお灸やつぼ押しをしても良いですし、両側の同じ場所にツボがあるので左右ともケアしていただいても構いません。
指の力で強く押しすぎず、親指の中央の柔らかいところをツボに当て、親指にゆっくり少しずつ体重を乗せるようにしてご自身の気持ち良か感じる押し具合で5秒くらいで指を離し3回〜5回続けて押してみましょう。
押しながらゆっくりと息を吐き、指を離しながら息を吸うようにすると呼吸も穏やかになりリラックスしやすくなります。
つぼ押しは、食後の満腹状態や飲酒直後よりも、お腹が落ち着いている時をお勧めします。
おうち時間のひとときにぜひお試しください。